2011-05-06

神の子どもたちはみな踊る|村上春樹


1995年1月の阪神淡路大震災のあと、1999年に「地震のあとで」と題され雑誌新潮に連載された5編+書き下ろし1編で構成された村上春樹短編集『神の子どもたちはみな踊る』をこのタイミングで読んでみた。勿論、地震をテーマのひとつにしている作品であるのだが、同1995年3月におきたオウム心理教・地下鉄サリン事件との関連性もあるそうです。根底には「ある種の圧倒的な暴力」というものがあるのだとか。作品自体には地震そのものの体験描写はなく、外側からそのものを通して、ある種の圧倒的な暴力を受けた人間の心の変容を描いている。これ、読んでよかったです。村上作品の読み方が少しだけ解ったように感じました。ちなみに2010年にアメリカで映画化DVDも5月3日に発売

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